堤防の上に立ち、自分を起点にしてぐるりと写真を撮ります。テトラポットに寄せる波。この写真からは波打ち際まで、それなりに距離があるように見えます。
津波で壊された堤防。震災当時の津波はこの堤防をやすやすと超えていったのでしょう。自分がたっている場所から海までは距離があるのに、ちょっと想像がつきません。
何も残っていませんが、瓦礫が撤去されたあとには草が生えてくるのですね。以前は、写真ではわからないほど先にある久之浜の駅まで町が広がっていたはずです。
今見ているここに立った景色をいつかまた、同じ場所から撮りたいと思いました。