京都Ⅱ あねさんろっかくたこにしき

京都です。
京都街歩きです。地図は 「おこしやす京都・京歩きマップ」 数あるフリーの地図ではこの地図が最も見やすく、わかりやすいと思います。 京都駅 → 島原の角屋、輪違屋 → 西本願寺 → 京都駅 → 東山三条 → 東山 → 先斗町 → 四条 → 京都駅というルートをたどります。

下京区西新屋敷。角屋。角屋がある島原といわれるこのあたりは かつては、京の花街 六花街のひとつに数えられていましたが、近年祇園にとってかわられ、衰退しました。ここ角屋は日本で唯一残る揚屋(現在の高級料亭)建築で一日四回の案内で、八景の間、青貝の間など、ちょっとすごいお部屋がある2階を見ることができます。案内の方におそるおそる・・・「来年、団体で拝観したいのですが、お西さんの飛雲閣を拝観する時間がどうしても動かせないので、既定の拝観時間を前倒ししていただくことできますでしょうか?」 3人ほどとりついていただき、最終的に理事長様からOKのお返事。東京から来たのですが・・・がきいたのでしょうか。大変ありがたいです。幕末、倒幕側となる雄藩諸国は祇園で、佐幕側の新撰組は島原でお金を落としたといわれています。京の人々に乱暴者だと嫌われた新撰組に贔屓にされたのも 島原衰退の一要因だったのかもしれません。

こちらは角屋さんからすぐ近くの輪違屋さん。島原でこの輪違屋さんだけ、今も現役でお茶屋営業をしています。戸口の観覧謝絶の札。現在も生きた場所なんですね。

島原大門をくぐり、次の目的地 お西さんといわれる西本願寺に徒歩でむかいます。ぶらぶら歩いて15分ほどです。

下京区堀川通。西本願寺。ここ西本願寺では書院と飛雲閣を見せていただく交渉のためにやってきました。社務所のお姉さんに、来年の団体での拝観の希望をお願いします。なんと、あっさりOK!やはり、東京からきた。の一言が決まり手だったのでしょうか。お姉さんが輝いて見えます。書院、飛雲閣ともに、撮影不可でしたので、写真は書院に近い国宝の唐門の写真です。

お西さんから一度、京都駅に市バスで戻り、京都駅から地下鉄に乗って三条京阪をめざします。烏丸御池で乗りかえ、15分。三条京阪の駅を出て、次の目的地へ向かいます。左京区新間之町。京町家ステイをされている懐古庵さんに中を見せていただくためにやってきました。女将さんに懇切丁寧に案内していただきます。

案内いただいたあと、そこから東大寺通りを下って、京都の骨董街である古門前通をぶらぶらし、祇園に出ます。三条京阪から電車で一駅、蹴上駅でおりて東山界隈を探索し、また三条に戻ります。三条大橋を渡って木屋町通から先斗町通へ。5月の新緑の時期だからでしょうか、高瀬川のせせらぎが涼やかに感じられました。

先斗町通を抜けた四条大橋のたもと。四条大橋のシンボルといっていい、中華料理の東華菜館があります。ここは、日本に現存する最古のエレベーターがあるお店として有名なのですが、手動式なので、お、ちょっと怖い!も味わうことができます。「お人数、ご予算に合わせて宴会プランご用意しております」の案内。よしよし。

四条通から御幸町通に入り、蛸薬師通から富小路通におれて錦小路通の錦市場にはいります。

あねさんろっかくたこにしき
姉三六角蛸錦

さいごの錦はこの錦市場を擁する錦小路通です。京都の台所といわれる錦市場。400mのアーケードに140のお店が、狭い通りを挟んでひしめきます。もう夕方で人がすごいです。鮮魚から豆腐、漬物、昆布なんでもござれ。特に目についたのが、焼きサバに昆布。海から遠く山に囲まれた京都市街が、前回訪れた金沢の北前船とここで繋がった気がしました。

人の流れに身をゆだねるように流れて行った先がここ。偶然見つけましたが。お~。もうすでに つりはじめている足を癒すには最適ではありませんか。創業昭和2年からの、このどっしりとした建物に、飾り気のない電灯看板。それらをすべて引き受けているのれんが 目を惹いて、あざやかでいいです。 「アッつ!!」
今日一日の汗と疲れを、今日(京)さいごの一日を締めくくる 錦湯さんがながしてくれました。「今日はよく歩いたなぁ。」