2024年10月13日(日)スナック不慣れ・10月14日(月祝日)もちつきにいらして頂いたみなみなさま。どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い致します。

愛知 弥富 白文鳥発祥の地

拝啓

全国の文鳥推しの皆様。皆様の愛鳥はいかがお過ごしでしょうか。この愛くるしくも気が強い、ツンデレな小鳥に今日もメロメロの事だとお察しいたします。さて、わたくし念願の文鳥の聖地といわれる愛知県は弥富市に行ってまいりました。2023年の年末時点での弥富文鳥報告となります。半日ばかりで見聞きしたレポートで、内容薄く大変心苦しいのですが、どうかおゆるしください。

敬具

まず、白文鳥発祥の地へ。その昔、又八村と呼ばれていた地に向かいます。近鉄名古屋線の佐古木駅から歩いて10分ほどの田畑が広がる場所です。又八神明社の境内の片隅にひっそりと建つ白文鳥発祥の碑。昭和45年11月 弥富町文鳥組合と彫ってあります。周囲には文鳥についての案内や説明看板などは無く、発祥の地として、それなりに文鳥アピールがあるだろうと思い込んで来た身にとっては拍子抜けです。最初の驚きです。

ある文鳥農家さんのお宅に伺うと、ご丁寧にも鳥小屋の中を見せてくださり、文鳥事情についても少しですが、お話くださいました。広い鳥小屋の中にはシルバー文鳥が3羽ほど。他はオカメインコがたくさんいます。「これは、もしや。。。」と想像しましたが、的中です。「文鳥は暴れるしね。犬猫がペットとして主流になって、なかなかね。」とのこと。最盛期の昭和40から50年代ではこのあたりに文鳥農家は200軒ほどあったそうですが、現在はなんと一軒を残すのみ。平たく言うと、手間がかかる上にもうからない。という事なのでしょう。たくさんの文鳥が飼われていて、飛び交っている姿(神奈川にある文鳥聖地、麻溝公園以上の隆盛ぶり)を想像していた身にとっては二度目の驚きとなりました。

感じた寂しさをまぎらわせるように市内の文鳥スポットを巡ります。「弥富特産」かぁ。

写真は近鉄弥冨駅構内。年末ということもあり、駅近くにある弥冨市役所に併設されている歴史民俗資料館は休館日。市の文鳥についての取り組みについてはお聞きすることができませんでした。

この白文鳥大福は市内の和菓子屋さん月花堂さんでもとめたもの。お店の方に、東京から文鳥熱を求めて、ここ弥富に伺ったのですが、こちらの片想いでした。と涙ながらに正直な気持ちをぶつけたところ、「実は昨日も香港から文鳥を求めていらした旅行者の方にも同じことを言われました。」とのこと。「年明けの1月に開催される文鳥マルシェという催しがあるのですが、その催しの主催者の方が県外の方なんですよ。」これには三度目の驚きです。ただこの現状(文鳥が盛りあがっていない現状)を何とかしたい。という事で、お隣の市にある高校生たちが学校をあげて文鳥盛り上げプロジェクトを進めているんですよ。というお話もうかがいました。

自分が好きだから。自分の中で熱いから。という理由だけで、他の人に同意を求めてはいけない。それぞれに事情はある。という大切な教訓をここ弥富で得ることができました。